エリアリンクのビジネスと業績について

ハローキティのイラストが描かれたトランクルームを見たことがあるでしょうか?トランクルーム事業を展開している業者が数多くある中で、着実に実績を伸ばしているのがエリアリンクです。エリアリンクの事業内容と業績について紹介しましょう。

■トランクルーム利用者の増加
3~4月の引っ越しの季節、引っ越し料金は通常の3~5倍、中にはそれ以上になることが多いです。そんな中、引っ越しの時期を変更できる人は、トランクルームに一時的に荷物を預けて、引っ越しシーズンが過ぎた頃、大きな荷物を運んでもらう、というケースもあるようです。トランクルームは便利なもの、と気づく人が増え、それを利用する人は増えています。

エリアリンクでは現在、コンテナ型室数が63,571、屋内型室数が17,984、合計で81,555室という数のコンテナ・ストレージを展開しています。ストレージ事業では業界トップの業績で2025年にはシェア50%を目指している会社です。

■エリアリンクの柱となるストレージ事業
エリアリンクの柱となっているのが、ストレージ事業です。コンテナや建物の内部を分割し、利用者に貸し出すレンタル倉庫を投資家に売却し、投資家から借り上げて利用者に貸し出すストレージ事業です。中でも業績を伸ばしているのは、土地付きストレージです。

土地付きストレージは土地を買い取り、その土地に建物を建築し投資家に土地と建物をセットで売却する事業です。土地付きストレージは住宅地の近くであれば、日当たりや駅から遠くても稼働が見込めます。売却額は2017年で1億円強、2018年には2億円を超える見込みです。

■不動産販売事業を展開
不動産販売事業では、ビルやマンションなどの不動産を購入し、付加価値を付けた物件を投資家に販売する収益事業と、底地(土地権利整備)事業を展開しています。底地事業は、相続税が払えない、借地権者とトラブルになっているなど、さまざまな問題に直面している土地を地主から買い取り、賃料を受け取りながらトラブルを解決し、最終的には建物所有者に底地を売却するという事業です。景気変動の影響を受けにくく安定したビジネスと言えるでしょう。

また、エリアリンクでは、オフィスビルや店舗ビルを購入し、内装や外装などをリノベーションしたりして付加価値を高め不動産価値を上げるアセット事業を展開しています。さらに、空間ビジネスとして貸会議室事業も展開。都内の主要ターミナル駅から徒歩5分圏内に、大小さまざまなサイズの貸会議室を用意しています。

オフィスビジネスとして、レンタルオフィス事業も展開し、起業したいけれどオフィスを準備できないなどといった人が手軽に借りられるようになっています。用意しているオフィスは駅から近く交通アクセスがよいなど、オフィスとして便利に活用できる空間です。コストを抑えることが可能になるほか、短期的な利用もできるので便利です。

このような空間を利用したビジネスに尽力しているのが、エリアリンクの特徴であり、業績アップにつながっているのでしょう。